金が先かサービスが先か
サービス開発はカネじゃねぇんだ、本当に人が必要とするものさえ作れればカネは後からついてくるんだよ
・・・といささか乱暴だが、これは私が常日頃から信じている事だ
私はこれを当たり前だと思っているが、サービスを作ろうと思っていろんな人を見てると自分が他とは毛色の違う考えを持った人間なんじゃないかと思わされる
特に顕著なのがスタート地点だ
私の場合は人に使われるサービスとは何か?から始めてそれがウケるサービスであればマネタイズを考えればいいと思っている派だが
世間一般では儲かるサービスとは何か?から始めて人に使われるサービスを考え始めるらしい
だからブロックチェーンとかAIとか新しい領域を使うと決定してからサービスを考え始める
これは全くもってナンセンスな話で、そもそも技術はそれ自体がお金を産むわけでないし、無限にコストが増えるだけだ
自分の考えるソリューションにブロックチェーンとかAIが必要ならば、それを選択するのが正解だろう
それを使っているかどうかでサービスに対する価値を判断するのは、危険だ
(ブロックチェーンやAIそれ自体は非常に面白い分野だと思っているのであしからず)
だが、当然理解できる側面もある、ビジネスをやる以上お金を儲けるためにやろうというのは資本主義的にも正しい、ボランティアじゃない、家族や何より自分を食わせなきゃいけない
金がモノの価値そのものだとするならば、金を稼げない=価値がない、というような式も成立しようと思う
だが、私はこの考え方が悪魔のささやきだと思う
サービス開発をする時に「金が欲しいか?」と聞かれて「そうだ」と答えた瞬間に
「人に何かを提供するためにあれをする」「人の何かを解決するためにこれをする」といった人間の生産活動の中でもっとも素晴らしい考えが霧のように消え去り
「金を儲けるためになにをする」に置き換わる
そうして曇ってしまった目では、永遠に真に人を救うサービスには到達できない
生きようとするなら金は、大事だ
だが、金だけが全てではない
そういえば、こんなことわざがあったな
All that glitters is not gold |
愚痴であり、信念だ
人間の素晴らしさは金じゃない
証明しよう